ONE PIECE / 尾田栄一郎

ストーリー star5
キャラ star5
絵の魅力 star5
演出 star5
個性 star5
中毒度 star5
おすすめ度
(総合)
star5

「おすすめ漫画ラボ」記念すべきレビュー第一作目は、王道の中の王道、尾田栄一郎『ONE PIECE』です。
こんな超メジャーを今さらレビューする必要あんのかと怒られそうですが、『ONE PIECE』は私が今現在最も好きな漫画なので、ブログを作ったら一番最初にこれをレビューしようと心に決めていたのでした。
おかげさまで一発目から点数がオール☆5です。
このサイトの信憑性ゼロです。
ファ○通のクロレビ並です。
いいんだよ。
だって最高なんだもの。

あ、本題を始める前にお断りしておきます。
「おすすめ漫画ラボ」のポリシーとして、ネタバレは含まないようにしようと思っています。しかしどうしてもネタバレ内容が含まれる場合は、ワンクリックが必要なギミックで処理する予定です。
ちなみにこの『ONE PIECE』のレビューにネタバレはありませんので、安心して読み進めて下さい。

さー何から語りましょうか。
実を言うと私、この漫画を最初から好きだったわけではありませんでした。
たぶん30巻くらいまで惰性で読んでた気がします。
現在のジャンプの看板作品だということで単にチェックしてただけでした。
んで、
30巻を超えたくらいで突然気付いた。
作者は「冒険」が描きたいのかと。
裏も表もなくて、この人、本気で「冒険」を描きたいんだなあと。
もうそこからは大ファンになりましたよ。
不思議なもので、ファンになってからはそれまで退屈だと思ってた30巻以前が面白くて面白くて、読み返すたびに泣いたり笑ったりで大変でした。
大人になるとイヤなもので、「何を企んでるんだろう」とか「どう持っていきたいんだろう」とか、勝手に色々フィルターかけて読んでたんですね。
それがポロッと取れて、本当に素直に物語を読んだ結果、登場人物たちに命が吹き込まれ、縦横無尽に広い世界を駆け回る。作者の一途な思いが、このオッサンの自意識の殻を破ったような感じでした。

採点のオール5は、大ファンによる「全部スキ☆」的な判断放棄ではありません。
一つ一つちゃんと検討した結果、やっぱりこうなりました。

まずストーリーですが、これはもう週間連載の漫画のストーリーではありません。一体どうやってプロット書いてるんだろうと首をかしげるほど、複線の張られまくった壮大な物語が、50巻を超えた今もなお、中だるみするどころか一層の盛り上がりを見せて続いているんです。
こんな漫画、たぶん日本の歴史上で存在してないはず。
これを書いている時点で『ONE PIECE』の最新刊は53巻ですが、その新刊発売が待ちきれず、読んだら読んだで次巻の発売が待ちきれずに悶えるという、50巻も続いてるくせに読者がそんなテンションになる物語っていうのは、もはや化け物です。
普通、何十巻も続いた漫画というのは、その長さが悪い方にしか働かないものですが、『ONE PIECE』は逆に良い方向にしか働いていない。
つまり、壮大な世界がどんどん奥行きを深め、キャラクターがますます魅力的になり、喜怒哀楽のエピソードが増えてゆくのです。
たまりません。

そんな理由でキャラクターも立ちまくり。もう多分作者としてもキャラが勝手に動いて勝手に喋ってるはず。作者がコントロールできる範囲ではありません。ルフィやゾロという人間がそこにいるんです。
一度そうなると、逆になるんですよね。
ルフィがルフィっぽくないことを言ったりやったりした場合、普通なら「ルフィらしくない」みたいな文句が出るんですが、ここまで存在感があると逆に「ルフィの意外な一面を知った」みたいな感想になります。
これはすごいことです。
キャラクターをここまで成立させることは、漫画に限らず映画でも文学でも難しいことですが、ONE PIECEはそれを早々とクリアしています。

絵の魅力。デッサン力は非常に高いと思います。ワンピースに登場する人物は極端なデフォルメ体型の人が多いですが、それを破綻無く描き分けているのはすごいなあと思います。
あと鳥山明のようにトーンの使い方に非常にこだわっているようです。また、雨や雲、煙、動物などの「動くもの」はアシスタントに任せず全て自分で描いているそうで、その辺も好感が持てます。
ていうか実際うまいです。
少年誌お約束のバトルシーンもたくさんありますが、タッチが実は繊細なので、見ていて気持ちのいい絵柄です。

えーとあと何だっけ、演出、個性、中毒度か。
まあね、これだけ色々な人が号泣したり爆笑したりするんだから、演出力は言わずもがなでしょう。必然性のあるコマ割り、独特の擬音、アングル、だいたい時代を代表するような漫画にはすべてが揃ってるもんですよ。
それをいちいち取り上げるのも野暮ですね。

日本の漫画は、世界一です。
MANGAの国に憧れたフランスのギャル二人組が、ヒッチハイクで日本を目指すような時代なんです。
そんな国でトップ張ってる漫画「ONE PIECE」が面白くないわけないだろう!!!
人気作すぎて、敬遠する気持ちも分かります。
今さら手を出すのもどうかと思ってる人、
メジャーというだけで偏見を持ってる人、
あなたたちはマジでかわいそ過ぎます。
国に保護されてもいいくらいかわいそうです。
今からでも遅くないです、連載中です、リアルタイムで時代に立ち会えるのです。
一気に53巻を読破して、私と一緒に54巻の発売日まで悶えましょう。

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