ハチミツとクローバー / 羽海野チカ
タグ:☆5, ラブコメ, 完結, 感動の名作, 泣ける, 短いの, 笑える, 青春
| ストーリー | |
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| キャラ | |
| 絵の魅力 | |
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| 中毒度 | |
| おすすめ度 (総合) |
いやー遅ればせながら読みましたよ。
今回のおすすめ漫画は羽海野チカ先生の名作、ハチクロこと『ハチミツとクローバー』、全10巻。
最初、まあ人気だし話題だし、映画とかドラマになってるし、
一応押さえとこうと読み始めたんですが、
3巻くらいから妙に引きずり込まれ、気付けば本屋にダッシュして残りのコミックを大人買いしてました。
ストーリーはまあ、よくある恋愛ものっぽい感じです。設定も少女漫画の王道。
美形の男子たちが同じアパートに住んでると。
同じ大学(美大)であると。
そこに天才的なセンスを持った女子(主人公)がいて、男子たちが惚れると。
うーん。こうして挙げてみるとまるでフツーのお話ですな。
確かに私も最初の頃は「ふーん」とか思いながら読んでたわけです。
その様子が変わってくるのは物語の中盤辺りに差しかかってから。
それまでの世界がちょっと歪み始めます。
いや、別に何か事件が起きるとか、暗黒面に堕ちていくとかじゃなくて、
なんでしょうか、ちょっとずつ破綻してきます。
もちろんいい意味で。
★ちょっとネタバレ★(クリックすると下に開きます)
後半はそれが前面に出てきて、やがて訪れる最後のアンハッピーエンド(?)という結末に、ものすごく作用していると思うのです。
私は最後の電車のシーンでなんとも言えない気持ちになりましたよ。
なんちゅうか、清々しくすらある。
笑いながらハラハラ泣く感じ?
考えてみれば、きちんと計算された物語ではありません。ラストのオチに納得のいかない人もいると思います。しかし私は、破綻しているからこそ魅力があり、竹本くんの涙が生きてくるのだと思います。
もしこれが完璧な物語であったなら、たぶん私はここまで感動していない。
なんて素晴らしい話だったんだと、読み終えた後で少しぼんやりしてしまいました。
ハチクロの登場人物は基本的に明るいです。
影のある設定もありますが、みんなそれぞれ前向きに生きています。
特殊設定はそんなに目立たず、基本的に全員が一般市民であり、感情移入の対象です。
また、登場人物たちは私たちの誰もが思うことを思い、誰もが体験することを体験し、同じようなことに怒り、悲しみ、憤り、笑います。
私は、実はそれこそがこの作品の一番の魅力ではないかと思うのです。
大学生でしょ。
青春でしょ。
オッサンにとっては追体験というか、追憶というか、
ものっすご甘酸っぱいね、初恋とか、
そういうのを思い出さずにはいられないわけです。
ずるいよね。
だから話が終わる時、これでみんなと離ればなれになるんだと思うと、寂しくて仕方なかったですよ。この三十路過ぎのオッサンがね。山田ラヴ。
ハチミツとクローバーはギャグマンガではありませんが、笑いの要素も多く含まれています。爆笑するというよりはニヤニヤ笑う感じ。笑いのセンスも今風で、そつのない感じ。
そんなシーンとシリアスな場面がちゃんとバランス良く同居しているので、ひたすら気持ちよく、そして安心して読めます。作者が何も無理をしていない感じが伝わってきて、自由に描いてるなーと思ってこっちまで嬉しくなってしまう。
無理と言えば、話の長さも無理をしてませんね。全10巻ですよ。
人気作でこの数字は珍しい。
この物語が本来必要としていたボリュームも、ちょうどそれくらいだったのではないかと思います。読んでて過不足のない感じがしました。
英断だと思います。
これも人気作なので、敬遠している人もいるかと思います。
私は映画もドラマも見ていませんが、そっちだけを見て、役者のイメージとかで食わず嫌いしてる人もいるでしょう。
おお、なんということだ!
なぜかドラクエ風ですが、それは、非常にもったいないです。
全10巻ですよ。買いましょうよ。
甘酸っぱいぞー。
色々思い出すぞー。
もちろんリアル学生さんにとっては、さらに身につまされることでしょう。
さらに中学・高校の皆さんにとっては、憧れの大学生活を覗き見ることになるでしょう。
程度の差はあるけれど、俺もちょうどこんな感じだったよ。
あ、またなんか色々思い出してきた…
カテゴリー:少女コミック | trackback(0)
| 2009/04/11 1:47 AM | ![]()






