地獄甲子園 / 漫F画太郎

【送料無料】地獄甲子園(1)
ストーリー star1
キャラ star3
絵の魅力 star1
演出 star1
個性 star5
中毒度 star4
おすすめ度
(総合)
star3

いやー見事としか言いようがありません。今さっき読み返してみたんですが。
今回のおすすめ漫画は、漫F画太郎『地獄甲子園』全3巻。
クソです。
「クソ」なんてダーティーな言葉をつい使ってしまいましたが、「クソ」の二文字以外、この漫画を的確に表現できる言葉があるようには思えません。
繰り返します。『地獄甲子園』はクソです。
それも超一級の。

理不尽ギャグが流行った時代がありましたね。『伝染るんです』に代表される一連のマンガがそうですが、この漫F画太郎という人はさらにその先を行っています。
○○だから面白い、○○だから笑える、そのように理屈で説明できる笑いや魅力は、実はたいしたことはないのです。この『地獄甲子園』はそういった理屈をことごとく排除し、マンガ家の本能だけで描いているようなところがあります。
醜悪です。
ダメなんです。絵も、内容も、目を覆いたくなるくらい醜いです。
そんなマイナス要因が溢れるほど詰まっている『地獄甲子園』のストーリーは、1巻の終わりで既に破綻。作者もやる気の無さを隠そうとはせず、主人公ぽかった人物は顔が変形し、ていうか何の説明もなく刑務所に入り、代わりに野次馬(おっさんと犬)が登場、でも3巻でそれ無かったことにして、みたいな、まるでその辺の小学生が考えたストーリーに大の大人が振り回されるような屈辱感を味わいます。
ちなみに今回、評価欄で初登場の☆1ですが、それはこの作品のためだけに用意されたものだったりします。

『地獄甲子園』というタイトルですが、野球をしているシーンはほとんどありません。まあ理不尽ギャグマンガならそういうのもよくある出来事だと思うんですが、この作品が他と明らかに異なっている点は、「どうも連載開始時点では野球漫画を本気でやろうとしてたんじゃないか」と思わせるところです。
どうですか。
そんなん、最低でしょ。
どんどん作者がダレて、破綻して、めんどくさくなったのか途中で別の話が始まったり(ラーメン屋)。

ところが、そんなクソ漫画を私はどうしても捨てることができません。
それどころか、こうしてたまに手にとって読み返し、笑ってしまったりするのです。
そこが漫F画太郎のすごいところ(本当は☆の中にFが入るんですがどうでもいいです)。マイナス要因もここまで膨らむとそれがプラスに転化する。他のマンガ家には絶対に描けない、孤高の魅力となるのです。
ていうかさっき漫☆画太郎をwikiで調べてみたら「痩せ細って乳の垂れた元気な老婆の描写に定評がある」って書かれてましたよ…
そこまで言われると読んでみたくなるでしょ?

何はともあれ、あの伝説の名ゼリフ「まさに外道!!」もこの作品から誕生したのです。
好き嫌いはあるでしょうが、嫌いなものは少ないほど、そして好きなものは多いほど、その人は幸せだと言えるでしょう。
「キモい」「絵が気持ち悪い」「下品」「絵が気持ち悪い」とか言ってないで、一度こっちの世界を覗いてみて下さい。そこにはあなたの知らない価値観や美意識、そして感動が…
あるわけねーだろ!!!
くそしてねろ!!!
(画太郎風)

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