ボーイズ・オン・ザ・ラン / 花沢健吾

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(総合)
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恥ずかしながら私、花沢健吾作品を初めて読みました。
最新作『アイアムアヒーロー』が周囲であまりに話題になってるので、取りあえず過去の作品を読んで予習しようかと思い、この『ボーイズ・オン・ザ・ラン』を手にとってみたわけですが。
いやーこの作者、変わってる!
いい意味で。

変わってるというのは、設定が奇抜だとか、変な絵を描くとか、そういう意味ではありません。ストーリーがこちらの思ったように流れないというか、いわゆる「お約束」に汚染された僕たちの予想が裏切られる。
そして、その裏切られ方が妙にリアルなんです。
「マンガだからそうなるけど、現実だったら普通こうなるよな」みたいなシーンってあると思うんですが、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は常に「現実」に近い方を選び、展開していきます。しかもそれは大きな事件の話ではないんですね。「ものの考え方」や「物事の受け取り方」といった面が非常に現実に近い。それがいちいち生々しい。

だから主人公のダメっぷりは見ていて痛々しいし、だからこそ辛さも共有できるし、自分に重ねたり応援したり緊張したり、何かと読者の心が忙しい作品だと思います。
ちなみに内容的には30前後のサラリーマンが主役の話なので、これを中学生が読んでも、あるいはモテモテの女性が読んでも面白いのかどうかは分かりません。
ただこの主人公、マンガのキャラクターという感じはしないです。同僚や親戚、同級生なんかにいるタイプです。そういった意味で、誰が読んでもなんとなく自分に関係があるように感じられるんじゃないでしょうか。
私は主人公に対する妙な親近感こそが、本作の魅力だと思います。

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