ザ・ワールド・イズ・マイン / 新井英樹

ストーリー #
キャラ #
絵の魅力 #
演出 #
個性 #
中毒度 #
おすすめ度
(総合)
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前々回レビューした『キーチ!!』に続き、今回も新井英樹作品。
☆の数がまったく一緒なのは、ただのコピペではありません。
『キーチ!!』と同じく、神作品認定。
この単語は簡単に使うべきじゃないと重々承知していますが、ここであえて使わせて頂きます。
作者は天才。(2回目)
今回もすげかった。

本作は『キーチ!!』とは違ってグロいです。「暴力」について徹底的に考え、問いかける作品です。女子供はお呼びじゃねえ、という雰囲気があります。
読むの、疲れます。
重いです。
が、
それは不快感よりも、なんちゅうか『ナウシカ』の読後感に近かったですよ。あのスケールというか、あの鳥瞰的なかんじ。読んだあと、ぼけーとしてしまうかんじ。
『火の鳥』みたいな。
いやでも、ここに描かれているものは、いわゆるSF的なものではなく、あくまで我々がいる地続きの、この地平の上の世界です。その世界の上に立ちながら、『ナウシカ』や『火の鳥』と同じ読後感を与えてしまう作品だといえば、本作の唯一無二な感じが伝わるでしょうか。

作者の資質は『キーチ!!』のページに書いた通り。裏も表も、正義も悪も美も醜もごちゃまぜにして、圧倒的な量をもって物語の中にぶち込む人です。
それが絡み合って、醜くも美しい、正しくも間違っている、大きな大きな世界像が立ち上がっていく。しかしそれは聖書にあるような天地創造ではなく、その辺のオッサンや、若者や、田舎の女子高生や、犯罪者たちが作り上げる世界です。
こんな途方もない物語を描いた作者は一体どんな人間なんだろうか、と思って少しぐぐってみたらインタビューが見つかりました。短いですが、最後にそれを抜粋しておきます。

「読者にも自分にも訳のわかんない、絶対にジャンル分けできないものをやろうと思って始めたんです。そうしたら案の定、連載始まったら、『わかんない』という評判が聞こえてきて…」

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